体の中で起こっていること

 ◆ストレスホルモンの働き

 情動がかき立てられたりストレスを受けると、副腎からストレスホルモン(アドレナリンやコルチゾールなど)が分泌されます。

 ストレスホルモンは、ストレスに対処するための重要な働きをする分泌物ですが、最近の研究では、このストレスホルモンは記憶の固定化を促進する働きをする分泌物でもあるということが分かってきました。


 例えば、戦争体験によりPTSDになった人は、何十年も前の戦争時の出来事を詳細な部分まで覚えています。

 なぜこういった現象が起こるのかと言うと、それは、戦争の恐怖によりストレスホルモンが多量に分泌された結果、記憶の固定化が促進されて、戦争体験の記憶が強固に定着したからです。

 あなたもショッキングな出来事や自分の中での大きな出来事などは、記憶に残っていると思います。それは、情動がかき立てられたりストレスを受けているときに分泌されるストレスホルモンが、記憶力の向上に大きく関わっているからです。


 上記のような戦争体験の現場では、思わぬところで戦闘に遭遇したり、常に戦闘の恐怖に脅かさます。

 そのため、そのような戦争体験での感情の感じ方は、「危険な状況でネガティブな感情を感じる」ということだと言えます。

 そういった感情の感じ方をすると、ストレスホルモンの作用により戦争体験の記憶が強固に定着し、その結果、PTSDに苦しむようになります。


 では、その逆である、「安心できる状況でネガティブな感情を感じる」という感情の
感じ方をした場合、ストレスホルモンはどのような記憶の固定化を促進する働きをするのでしょうか?


 そのことを良く考えてみれば、安心できる状況でネガティブな感情を感じているときに、どのような原理で、


 ・「現在の環境をストレスに感じる必要はない」と脳が記憶する

 ・記憶力が高まる


 という2つの事柄が効率よく引き起こされているのか、詳しく理解することができます。


 次≫体の中で起こっていること②


                                                  6/12














実践した方へ

検索

カスタム検索

ブックマーク

訪問者数

   累計
   本日